家具が不要になってしまったけれど、まだきれいな状態だし捨てるには惜しい、そのような経験をされた方も少なくないのではないかと思います。
家具は大きなものであるため、処分しようと思うと大きな労力や費用がかかってしまいます。
買い取ってもらえて、ついでに家から搬出してもらえればこんなに良い話はありません。
ここでは、家具の買い取りを依頼する際はどのような家具が高く買い取ってもらえるのかといったことや、家具の買い取りの方法などについて解説していきます。
家具の買い取りを行ってくれる業者の種類
家具を買い取ってもらうことができる業者には、3つの種類があります。
この3つの業者の中でも、家具などの買い取りを行うことができるのは、古物商の許可を得ている業者のみです。
ここでは、その3つの業者について解説しています。
(1)リサイクルショップ
リサイクルショップとは、古物商の一種で家具はもちろんのこと衣料品、スポーツ用品など幅広い種類の中古の商品の買い取りと販売を行っている業者のことを言います。
取り扱っている商品の中には、新品の物や未使用のものもあります。
リサイクルショップという呼びかたは、英語のRecycle(再利用する)とShop(店)を合わせた和製英語です。
リサイクルショップは幅広い商品を取り扱っていることから、買い取りを行ってくれる家具の種類が多いというメリットがあります。
(2)不用品回収業者
不用品回収業者とは、その名の通り家の中にある不用品を有料で回収して、適切な方法で処分してくれる業者のことを言います。
この不用品回収業者の中には古物商の許可を得ている業者もあり、このような業者であれば家具の買い取りを依頼することができます。
不用品回収業者に家具の買い取りを依頼することのメリットは、家具の買い取りと同時に家の中の不用品の回収も依頼できるという点です。
断捨離などを行った際に出た不用品の中には買い取りが可能なものもあるため、買い取り金額を不用品の回収料金と差し引いてお得な料金で不用品の回収を依頼することができるというメリットがあります。
(3)引っ越し業者
引っ越し業者の中で、古物商の許可を得ている業者に家具の買い取りを依頼することもできます。
古物商の許可を得ている引っ越し業者に引っ越しを依頼すると、引っ越しを行うタイミングで売却を希望している家具を買い取ってもらうことができるため、新居に不要な家具を持ち込まなくてよいというメリットがあります。
どのような家具に買い取りのニーズがあるのか
不要になった家具を買い取りしてもらいたいと思っても、どのような家具であっても買い取ってもらえるという訳ではありません。
ここでは、買い取りのニーズが高い家具の特徴について解説していきます。
(1)使用頻度や使用期間が短い家具
家具の中でも使用頻度や使用期間が短い家具であれば、買い取りを行ってもらうことができる可能性が高くなります。
それに加えて元値が高額なものや、デザインが新しいもので使用感が少ないものであれば、その可能性はさらに高くなります。
(2)有名ブランドの家具
有名ブランドやデザイナーズ家具をはじめとした、さまざまな高級家具は買い取りを行ってもらうことができる可能性が高くなります。
人気のブラントにはカッシーナ、アルフレックス、ビーアンドビーイタリアなどがあります。
買い取りの方法
買い取りを行う方法には、3つのものがあります。
ここでは、その3つについて解説していきます。
(1)出張買取
出張買取とは、買取業者が自宅まで来て家具の買い取りを行ってくれるというものです。
買い取りを行う家具の家からの搬出や、業者の店舗などへの運搬も行ってくれるため手間がかからず、大型の家具や買い取りを依頼したい家具の数が多い場合に手間をかけずに買い取りを行ってもらうことができる方法です。
(2)店頭買取
店頭買取とは、買い取りを依頼したい家具を買い取りを行ってくれる業者の店舗などに持ち込んで買い取りを行ってもらう方法のことをいいます。
この方法には、査定を行ってもらい買い取り金額に納得できればすぐに買い取りを行ってもらうことができるというメリットがあります。
しかし、大型の家具を業者の店舗などに直接自分で持ち込むことは困難なので、買い取りを依頼したい家具が比較的小型のものである場合に、この方法を利用することをおすすめします。
(3)宅配買取
宅配買取とは、買い取りを依頼したい業者のホームページの申し込みフォームから、買い取りを依頼する人と買い取りを依頼したい家具の情報、本人確認書類の画像を送付し、入力完了後指定の日までに梱包を行い、配送ドライバーが集荷を行って買取業者の店舗などに搬送し、査定価格に納得がいけば買い取りを依頼し、料金を指定の口座に振り込んでもらうという方法です。
宅配査定を行う際の注意点は、買取価格に納得がいかない場合の返送料は買い取りを依頼した側の負担になることがほとんどなので、大型の家具の場合にはこの返送料は高額になる可能性があるという点です。
買い取り価格を上げるために自分でできること
買い取りを依頼する場合には、できるだけ高額で買い取ってほしいと思う方がほとんどだと思います。
ここでは、買取金額を上げるために自分でできることについて解説していきます。
(1)自分でできる範囲でメンテナンスを行う
買い取りを依頼する家具をなるべく高い価格で買い取ってもらうためには、家具をなるべくきれいな状態にしておく必要があります。
隅々まで掃除を行い、手垢やほこりなどをきれいに取り除いておきましょう。
また、傷がある場合にはホームセンターなどで購入できる傷補修用のグッズを使って傷を目立たなくしておくことをおすすめします。
しかし、この方法は家具の素材ことにできるものとできないものがあるため、他の素材用の傷補修用グッズを使用すると、逆に家具を傷めてしまう可能性もあるので無理して行うことはお勧めできません。
このような場合には、掃除をしてなるべく綺麗な状態にする範囲にとどめておきましょう。
(2)買い取りの見積もりを複数の業者に依頼する
買い取りを依頼する業者によっては、同じ家具であっても買い取り金額に違いが出ることがあります。
そのため、1つの業者に見積もりから買い取りを依頼するのではなく、複数の業者に見積もりを依頼し、その中で最も高い買取金額を提示してくれた業者に買い取りを依頼することをおすすめします。
出張買取を依頼した場合の買い取りの流れ
家具の買い取りを依頼する場合、家具は大きいものが多いため自宅まで業者に来てもらい買い取りを依頼する出張買取を依頼することが一般的です。
ここでは、出張買取の流れについて解説していきます。
(1)訪問査定の申し込みを行う
まずは訪問査定の申し込みを、買い取り業者に依頼します。
業者によっては出張買取を行う家具の数が3点以上の場合のみ対応などの条件があるケースもあります。
もちろん1点からでも出張買取を行ってくれる業者もあるので、自分が買い取りを依頼したい家具の点数に対応してくれる訪問査定を行う業者を選ぶようにしましょう。
(2)自宅で訪問査定を行う
買い取りを依頼する側が指定した日時に、買い取り業者が自宅などへ訪問し買い取りを希望している家具の査定を行います。
(3)家具の代金の支払いを受け家具を引き渡す
査定後に提示された金額に納得することができたら、代金の支払いを受け家具を業者に引き渡します。
この後の自宅などからの搬出や、業者の店舗などへの運搬は業者がすべて行ってくれます。
値段が付かなかった家具の処分方法
査定を行っても、値段が付かずに買い取りを依頼できなかった家具は、どのように処分すればよいのでしょうか。
ここでは、値段が付かなかった家具の処分方法について解説していきます。
(1)買い取り業者に処分を依頼する
買い取り業者の中には、値段が付かなかった家具の処分を行ってくれる業者も存在します。
この場合処分費用を請求されることもあるため、買い取りを依頼する前に値段が付かなかった家具の引き取りは可能かという点と、その際に費用が掛かるのかという点について事前に確認しておきましょう。
(2)不用品回収業者に回収を依頼する
値段が付かなかった家具は、不用品回収業者に回収を依頼することでスムーズに処分することができます。
しかし、この場合には回収費用が必要になります。
(3)自治体のルールに従って処分する
値段が付かなかった家具を自治体のルールに従って、粗大ごみとして処分することもできます。
しかし、処分したいと思っている家具が大きなものの場合、家からの搬出や自治体が指定している収集所までの運搬は自分で行う必要があるので、非常に手間がかかり時には搬出や運搬の時点でけがをしてしまう可能性もあります。
そのため、体力に自信がなかったり大きな家具の取り扱いになれていなかったりする方にはおすすめできない方法です。
しかし、処分費用が格安で済むというメリットがあります。
まとめ
ここまで、家具の買い取りの方法やどのような家具に高い買い取り価格が付きやすいか、自分で買い取り価格を上げるための方法はあるのかといったことについて解説してきました。
家具と一口に言っても、リサイクルして販売する際に購入を希望する人のニーズが高いものでないと高額な買い取り価格が付きにくく、ニーズが低かったり状態が悪かったりする家具の場合は値段が付かないことが多いということがお分かりいただけたと思います。
家具の買い取りを依頼する際には、自分の手でできる限りのメンテナンスを行い、また複数の業者に見積もりを出してもらうなどしてなるべく高価で買い取りを行ってもらうことができるようにしましょう。
また、買取以外に不用品も回収してもらいたい、引っ越しと同時に家具の買い取りをしてもらいたいという場合には、そのようなニーズを満たしてくれる業者を選んで買い取りを依頼することをおすすめします。
※記事中の法律や税率などについては、2022年4月時点のものです。