不動産

ライフルホームズの評判や特徴|感想や口コミ・レビューから見る活用法

ライフルホームズの評判や特徴|感想や口コミ・レビューから見る活用法

不動産を売却する際には「不動産査定」により、現在の売れる価格を確認する必要があります。不動産査定は不動産会社を探し査定を依頼するのが一般的ですが、現在は「一括査定サイト」を利用する方法が普及してきています。

一括査定サイトはたくさんあり、それぞれ特徴がありますが、日本最大級といえるアクセス数を誇る不動産サイト「ライフルホームズ」にも一括査定サービスがあります。

この記事では、ライフルホームズが提供する「一括査定サービス」について、その特徴や口コミ・評判と活用方法について解説します。

ライフルホームズとは

ライフルホームズは、「家探し」をする人たちが必ず訪れると言っても過言ではない大手不動産ウェブサイトです。掲載されている物件数は520万件を超え、1日の新着物件は約13万件に及びます。(2022年6月時点)

ここではライフルホームズのサイト概要と運営会社についてお伝えします。

(1)ライフルホームズはポータルサイト

ライフルホームズは、SUUMOやアットホームと並ぶ最大級の不動産ポータルサイトです。

売る・買う・借りる・投資・新築・リフォーム・引っ越しと住まいに関することから、老人ホームや店舗・事務所など事業用の建物や駐車場、そして空き家バンクなど不動産に係るあらゆる情報を発信しています。

ライフルホームズに売り物件を掲載する不動産会社は、売りたい・買いたいといった売買顧客を獲得するためのツールとしても活用しており、不動産一括査定サービスもその1つになります。

(2)ライフルホームズの運営会社

ライフルホームズを運営するのは株式会社LIFULL、東証プライム市場上場企業です。会社設立は1997年3月で、当時の社名は株式会社ネクストでした。

会社設立とほぼ同時に不動産・住宅情報サイト「HOME’S」を開設、2017年4月1日より現在の「LIFULL HOME’S」にサイト名を変更しています。

2002年には楽天株式会社と資本提携し、2006年に東証マザーズに上場達成、2010年には東証一部へ変更しました。

その後は海外事業にも進出し、タイ・台湾・中国(2013年に撤退)・オーストラリア・ドイツにて不動産・住宅情報サイトを運営しています。

事業拡張にともない企業の子会社化や子会社設立を行い、2017年グループ企業を含め「LIFULL」ブランドに統一し、現在も成長をつづける不動産・住宅情報の有力なメディアとなっています。

2.ライフルホームズの売却査定

不動産ポータルサイトのコンテンツとして欠かせないサービスが、「売却査定」です。ライフルホームズは比較的早くから「一括査定サイト」を立ち上げ、サービスの提供を行っています。

ここではライフルホームズ売却査定の概要をお伝えします。

(1)一括査定サービスの特徴

ライフルホームズの一括査定サービスで、依頼できる物件ジャンルは次の6種類です。

  1. マンション
  2. 一戸建て
  3. 土地
  4. 投資用1棟物件
  5. 投資用区分所有物件
  6. 倉庫・工場

査定を行うのはライフルホームズに登録している不動産会社で、現時点3,628社(2022.06.16時点)あります。一括査定の専門サイトよりも多くの企業が参加していることが特徴です。

大手不動産会社から地域密着の不動産会社まで、売りたい物件が営業エリアに入っている不動産会社の中から査定を依頼したい会社を選択して申し込みます。
申込むとおおよそ3営業日ほどで不動産会社から連絡がくるので、訪問査定の場合は日時を打ち合わせます。

査定は無料で行われ、不動産会社に費用を支払う必要はありません。
査定がまとまると、不動産会社からメール・郵送・訪問などの方法で査定結果が通知されます。

【訪問査定と机上査定の違い】
不動産査定は物件の登記情報や周辺データなどから価格を算定し、さらに現地調査により物件の現況を確認し総合的な評価にもとづき価格を査定します。
「訪問査定」とは現地確認を行う査定方法のことで、「机上査定」は現地確認を行わずデータのみから算出する方法です。

参考価格が知りたい場合は「机上査定」で十分ですが、実際に売却する場合は「訪問査定」が望ましいでしょう。

(2)匿名査定サービスの特徴

ライフルホームズ一括査定には次のようなメリットがあります。

  • 査定会社数最大クラス
  • 査定前に会社特徴(強み)を知ってから選べる
  • 査定可能な物件ジャンルが多い(通常のマンション、土地、戸建て以外、倉庫、工場、投資用なども対応可能)
  • 上場企業で信頼度が高い
  • 一括最大10社まで申込み可能
  • 全国可能

しかし査定前後に不動産会社からの電話などがわずらわしく、手軽に査定価格を知りたい方には「匿名査定」も選択できます。

査定方法は「机上査定」で行いますが、査定結果はサイト内に設けた「専用ページ」で、ユーザー自身が確認します。査定結果を確認し不動産会社から詳しい話を聞きたい時は、不動産会社に連絡する仕組みとなっているため営業電話はありません。

複数の会社が査定した場合には、査定に応じてくれた会社が一覧表示されます。
それぞれの会社の概要も表示され、データ上で会社を選別することも可能です。

今すぐ売る予定はないが将来のために資産の価格を知っておきたいなど、概算価格を知りたい時には便利なサービスです。

(3)ライフルホームズの評判と口コミ

ライフルホームズは不動産ポータルサイトであり、サイトに掲載された物件情報はすべてライフルホームズに掲載を依頼している不動産会社からの情報です。

売却査定を受ける不動産会社も、ライフルホームズとは経営上まったく関係のない企業であり、訪問査定をとおして不動産会社と接点があった時の感想は、ライフルホームズそのものの感想ではなく不動産会社の評価になっています。

したがって「売却査定」サービスに対するレビューや評判は多くなく、「ライフルホームズの評判」はポータルサイトとしての全体に対する評価になります。

そのような面では、ライフルホームズの歴史は長く、サイトのユーザビリティは日々改善されており、悪い評判は少ないと言えるでしょう。

(4)ライフルホームズは信頼できる?

ライフルホームズは会社設立とサイト設立以来25年におよぶ歴史があり、IT関連企業としての実績は申し分ありません。マンション販売からスタートした創業者は、不動産業界の事情にも精通しており、顧客目線でのサイト運営に徹していると言えるでしょう。

業界トップクラスともいえる提携不動産会社数は、不動産情報の発信メディアとしての正確性や迅速性が求められ、事業者そして一般消費者からの信頼をつみ重ねてきました。

一括査定サイトのサービスは2008年から開始しており、一括査定の専門サイトと比較しても運営歴は長いと言えるでしょう。

売却査定の活用法

ライフルホームズの「売却査定」には専門の一括査定サイトにはない特徴があり、その特徴をよく理解した活用方法が考えられます。

(1)売却査定の流れ

売却査定は「訪問査定」が基本です。査定までの流れは次のような手順になります。

1.物件種別を選択
6種類のジャンルから該当する種別を選択します。

2.住所を登録
物件の所在地を入力しますが町名まで選択できるようになっています。

3.物件情報入力
物件詳細情報と連絡先を入力しますが、優先する希望連絡先を選ぶことができます。

4.不動産会社を選択
査定を担当する不動産会社が一覧表示されるので、希望する会社を選択します。不動産会社の得意分野などの情報が豊富で、見て自分で最大一括10社まで選べます。

査定申込みを終えると不動産会社から連絡がきますので、訪問してもらう日時を打ち合わせますが、査定依頼する会社は複数になるので同一日で時間帯を分けるなど工夫が必要です。

5.査定結果を受取る
査定が終わると担当者が査定書を送るか訪問してきます。説明をしっかり聞き納得のいくまで査定内容を確認するようにしましょう。

(2)買取査定とは

買取査定の依頼方法は通常の売却査定と変わりませんが、査定の目的が異なります。

売却査定は第三者の購入希望者を想定して価格を算定しますが、買取査定は査定する不動産会社が買取る金額になります。したがって査定価格の意味は「入札金額」に似ています。

一般的には通常の売却査定価格の8~6割の価格になると言われますが、買取る不動産会社の仕入れ戦略によりバラツキがあります。そのため複数の会社に依頼することがおすすめです。

買取りの場合は仲介手数料の支払いはなく、専門業者である不動産会社が買取るので手続きも簡単ですしスピードも速く、不動産を早く現金にしたい時は最善の方法です。

買取査定にはもう1つ目的があり、通常の売却媒介を一定期間行い売れない場合に、不動産会社に買い取ってもらう「買取保証額」を算定する目的もあります。

ただし買取は不動産会社に資金力や買取再販事業のノウハウなどが必要なこともあり、仲介業を行うすべての不動産会社が買取りを行っているわけではないことに注意が必要です。

(3)任意売却相談とは

売却査定の相談メニューには「任意売却」があります。ここでは任意売却についてその仕組みをご紹介します。

任意売却とは住宅ローンの返済が困難になった時、金融機関が「競売」手続きに入る前に金融機関と協議をし、住宅の売却をすることにより得られる代金全額を住宅ローンの返済にあてる方法を言います。

住宅ローンは土地・建物に抵当権を設定していますが、全額返済できないと抵当権の解除をできないのが一般的です。しかし「任意売却」は、売買代金が融資残高の全額に満たなくても特別に抵当権を解除するもので、住宅ローンを抱えた人が返済に困った時にローン債務を整理する方法として広く用いられています。

任意売却は競売よりも売買価格が高くなる傾向があり、通常の売買とあまり変わらない価格で売ることができます。
その他のメリットとしては、次のようなことがあげられます。

  1. 競売と異なり競売情報が公開されることはなく、通常の売買と変わらないためプライバシーが保たれる
  2. 売却代金で一括返済し融資残高が残った場合は、無理のない範囲で少額の返済が可能
  3. 仲介手数料などの売却費用は売買代金から支払うため、費用の持ち出しがない
  4. 金融機関が認めた場合は、引っ越し費用を売買代金から充当することができる
  5. 競売と異なり強制的な売却ではないので精神的に余裕をもてる

任意売却を希望する方が不動産一括査定サイトを利用する場合は、返済に困窮している事情を不動産会社に明らかにするのは抵抗感があるものです。
その点ライフルホームズは「任意売却」の相談コーナーがあり、あまり話したくない事情も含め気軽に相談することが可能です。

(4)不動産アーカイブ

ライフルホームズには「不動産アーカイブ」というコンテンツがあり、これまでの売却事例を確認することができます。

ライフルホームズのサイト開設以来、掲載された物件情報がデータベース化され、売買価格や賃貸の場合の賃料も確認できるようになっています。

さらに売出し価格と周辺相場の推移が確認でき、査定価格の妥当性をチェックするツールとして活用できるでしょう。

この記事を書いている2022年6月時点では、アーカイブされた戸数は約2,780万戸におよび棟数では約260万棟を超えています。

「不動産アーカイブ」は、売買物件を探す方や賃貸物件を探している方の参考に情報提供されているものですが、売却を検討する方にも活用の方法によっては有益な情報となるでしょう。

(5)一括査定サイト利用の注意点

不動産一括査定サイトを利用する場合に注意したいポイントについてお伝えします。

① 査定する会社は別

一括査定サイトと実際に査定する会社はまったく別であることをしっかり認識しておきましょう。口コミサイトに投稿される内容のなかには、一括サイトと査定する会社を同一視しているレビューを時々みかけます。
ライフルホームズの場合は、ライフルホームズで査定を申込むと、ライフルホームズからの指示で不動産会社が査定にやってくると思い込んでいるようです。

不動産会社に申込んでいるのはユーザー自身であり、ライフルホームズはユーザーからの情報が不動産会社に自動で伝わるようシステムを提供しているのであって、ライフルホームズが査定業務に係わっていないことを十分理解しておくようにしましょう。

② 不動産会社は多彩

ライフルホームズの一括査定に登録している不動産会社は、ライフルホームズサイトに物件掲載している取引不動産会社が中心です。大手仲介会社から地域密着の小規模な不動産会社まで規模や主要事業は異なりますし、会社の経営方針や経営内容もそれぞれバラバラです。

査定を担当するスタッフもそれぞれ個性があり、一人として共通する特徴はないと言っていいでしょう。つまり「いろいろな人と顔を合わす」ことになります。

査定を依頼する会社が多ければ多いほど、この傾向は強くなり査定担当者との対応に疲れてしまうこともあります。

不動産査定の目的は次の2つです。

  • 売れるだろうと考えられる価格を知る
  • 売却を任せられる不動産会社をみつける

特に「不動産会社をみつける」のが重要なポイントです。さまざまな会社そして担当者と接し信頼できる会社を選ぶことに専念すれば、時には煩わしく感じる担当者との対応にも意義を感じるようになるでしょう。

そのためにも複数の会社に査定依頼し、不動産会社を比較検討することが大切です。

③ 査定価格と売れる価格は異なる

不動産査定書には査定価格としてズバリ金額が書かれている場合と、〇万円~〇万円と金額に幅のある査定価格を提示される場合があります。

どちらの場合であっても「査定価格=売れる価格」ではありません。「売れるかもしれない価格」であって、査定価格よりも低い価格で売れる場合や、時には査定価格よりも高く売れる場合もあります。

査定価格には査定する不動産会社のさまざまな考え方が織り込まれており、正直にその考え方を説明する会社もあれば、査定価格に織り込んだ狙いを明らかにしない会社もあります。

媒介契約締結時には「売出し価格」を決定します。査定価格はその際の参考価格になりますが、売出し価格は販売戦略にも関係するものなので「売出し価格=査定価格」とならないこともあります。

査定価格とは、以上のように “絶対的な価格” ではないことを認識しておきましょう。

④ 媒介契約締結の注意点

不動産査定報告書が提出され各社からの説明を受けると媒介契約締結のステップに進みます。媒介契約の形式には次の3種類あります。

  1. 一般媒介契約
  2. 専任媒介契約
  3. 専属専任媒介契約

一般媒介は複数の会社に媒介を依頼することができ、会社数に制限はありません。媒介会社の名称を媒介契約するすべての会社に明らかにする「明示型」と、媒介会社を知らせない「非明示型」がありますが、明示型にするほうが一般的であり不動産会社同士の競争意識も高まります。

専任媒介は1社に独占して媒介を依頼しますが、売主が自ら買い手を探す活動は認められています。専属専任媒介も1社に独占して依頼しますが、さらに売主が自ら買い手を探す活動は制限されます。

どの形式がよいかはケースバイケースで考え方が変わります。不動産査定の過程で信頼できる会社のなかでも、とくに信頼できる会社が1社いた場合は、専任媒介または専属専任による契約が望ましいですが、1社に特定できない場合は一般媒介で3か月間試してみるなどの方法があります。

まとめ

ライフルホームズは総合的な不動産情報を発信するポータルサイトです。ポータルサイトとしては1位、2位を争うアクセス数があり利用者は膨大と言えるでしょう。

さまざまな魅力的なコンテンツを提供していますが、不動産売却には欠かせない売却査定サービスも行っています。ライフルホームズ全体の評判はよく、査定サービスの内容も充実したものになっています。

通常の売却査定に加えて買取査定や任意売却相談など、不動産売却に関しさまざまなシーンで活用できるのがライフルホームズの魅力です。
ライフルホームズ売却査定の特徴として上述したとおり、不動産売却の支援ツールとしての役割も期待できますので、有効に活用して満足のいく不動産売却につなげていただければと思います。

※記事中の法律や税率などについては、2022年6月時点のものです。

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